遺品は供養するべき?遺品整理時のお焚き上げの手順と供養しない場合の方法
遺品整理で出てきた不要な遺品は、供養するべきなのか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
また供養をする際は、お焚き上げができる遺品やできない遺品などの決まりがあるので、しっかりと理解しておく必要があります。
本記事では、そんな遺品整理時の供養・お焚き上げの方法や、必要性、他の処分方法など詳しく解説していきます。
ぜひとも参考にしていただき、自分に合った方法で遺品整理を進めてください。
目次
- 遺品整理で整えた遺品は供養するべき?
- 供養したほうが良いとされている遺品とは
- 遺品整理の遺品の供養方法とは
- 遺品を供養せずに処分するとどうなる?必要なことなのか考察
- 遺品整理の不用品を供養せずに処分する方法とは
- まとめ
遺品整理で整えた遺品は供養するべき?
まず遺品整理で出た遺品は、基本的には供養するべきと考えられています。
特に仏壇や仏具、人形などは魂が宿っていると考えられているので、お焚き上げをして供養するのが一般的です。
他にも故人の思いが詰まった遺品も、そのまま処分してしまうのは忍びないということで、お焚き上げが推奨されています。
またお焚き上げ供養は故人のためだけでなく、残された家族が未練なく遺品を捨てるためにも重要です。
心に突っかかりがあって、遺品を処分できない時は供養をして処分することを検討してください。
供養したほうが良いとされている遺品とは
供養したほうが良いとされている遺品
- 仏壇・仏具
- 人形
- 写真
- 衣類
- 故人が大事にしていたもの
仏壇・仏具
仏壇や仏具には先祖の魂が宿っているとされています。
そのため、そのまま捨てることはあまり好まれていません。
基本的には昔ながらの方法で、お焚き上げをして供養しましょう。
人形
日本では古来から人形には魂が宿っていると考えられてきました。
そのため、人形を処分する際にも、お焚き上げをして供養をするのが一般的です。
写真
写真には魂が宿るとは言われていませんが、故人が大切にしてきた物ということもあり、そのまま捨てるのは心苦しいことが多いです。
そんな時はお焚き上げ供養をして気持ちの整理を付けましょう。
お焚き上げ供養は故人のためだけでなく、残された家族の心の負担を軽減するためにも、非常に大きな意味を持っています。
衣類
衣類も写真と同様に、故人が大切にしてきた物なので、心苦しい場合はお焚き上げをしましょう。
ただし燃やした際に、有害物質が発生するような衣類はお焚き上げができないので、注意してください。
故人が大事にしていたもの
他にも故人が大事にしていて捨てられないものは、お焚き上げをして供養しましょう。
後述する、電子機器やガラスなどを除けば基本的にお焚き上げができるので、遺品整理の際に捨てられない物はひとまとめにして固めておきましょう。
電子機器やガラスや陶器は供養できない
電子機器やガラス・陶器などの、燃やすと有害物質を発生させてしまうもの、そもそも燃やせないものはお焚き上げの供養はできません。
燃やしてしまうと法令違反になってしまうので、神社やお寺のみならず、自分で燃やす場合でも注意しましょう。
遺品整理の遺品の供養方法とは
自宅でお焚き上げをする
自宅敷地内に十分な広さがあり、安全にお焚き上げができるのであれば、自宅でのお焚き上げは可能です。
ただし前述したように、自宅だからといって何でもかんでも燃やして良いわけではありません。
有害物質の発生するものは法令違反になるので注意しましょう。
またマンションのベランダは、私有地と言えないので絶対にお焚き上げをしないようにしてください。
同様の理由で公園や河原などでも禁止です。
自宅敷地内でお焚き上げをする場合は、ドラム缶の中で燃やすのが一般的です。
神社・お寺でお焚き上げを依頼する
自宅敷地内でお焚き上げができない場合は、神社やお寺でのお焚き上げ供養を利用しましょう。
神社やお寺でのお焚き上げ供養の手順は以下の通りです。
神社・お寺でお焚き上げを依頼する場合の手順
- 近くの神社やお寺へお焚き上げ供養ができるか電話などで確認する
- お焚き上げ供養の予約をする
- 予約日時に遺品を持っていく
- その場で渡すかお焚き上げをしてもらう
お焚き上げ自体の流れは神社やお寺によって異なりますが、大まかには上記の通りです。
料金は特に決まっていませんが、電話で確認時に提示されることが多いです。
また料金について何も言われなかった場合は、お布施としてお礼を出すことが一般的とされています。
相場としてはダンボール1箱分くらいで5,000円程度と言われています。
料金について不安がある場合は、予約時に質問しておきましょう。
遺品を供養せずに処分するとどうなる?必要なことなのか考察
遺品を供養せずに処分すると、バチが当たると言われていますが、当然ながらそんな根拠はありません。
ただし供養は、葬式などと同様に「するべきもの」と考えられているので、世間体や形式を重視するのであれば、やっておいて損はないとも言えます。
どちらにせよ強制ではないので、供養したいと思ったのなら供養をして、供養したくないと思ったのなら供養しない、といった考えで良いかと思います。
遺品整理の不用品を供養せずに処分する方法とは
遺品整理の不用品を供養せずに処分する方法
- 自治体のルールに従ってゴミに出す
- フリマサイトで売る
- 遺品整理業者を依頼する
- 不用品回収業者を依頼する
自治体のルールに従ってゴミに出す
もっとも一般的な処分方法が、自治体のルールに従ってゴミに出す方法です。
自分でゴミ袋に入れたり、粗大ゴミに出すためにシールを張ったりするので、人によっては精神的に辛いと感じることがあるかもしれません。
とはいえ、非常に簡単に捨てられますし、粗大ゴミがない限りは一切料金もかかりません。
そのまま捨てることに、負担を感じない場合は、自治体のルールに従ってゴミに出しましょう。
フリマサイトで売る
フリマサイトで売るという方法もあります。
捨てるのではなく、別の人に使ってもらうと考えられるので、ゴミとして捨てるよりかは精神的にも楽です。
売ることになるので、お金になって帰ってくるのも大きなメリットといえるでしょう。
ただし、送料や発送などさまざまな面を考慮して出品する必要があるので、非常に手間がかかります。
また、場合によっては売れるまで時間がかかり、遺品整理が非常に長引く可能性があります。
高価なものはフリマサイトで売って、フリマサイトで売れなかったものは、ジモティーなどで無料で出品するのも1つの手です。
遺品整理業者を依頼する
遺品整理業者に依頼するのも一つの手です。
遺品整理業者とは、遺品の仕分けや貴重品の捜索、不用品の仕分け、不要になった家具や家電の回収など、遺品整理に関する全ての作業をお任せできる業者です。
依頼料金はかかってしまいますが、非常に楽なので、お金に余裕のある方は依頼を検討してみましょう。
また遺品整理業者の中には、供養も一緒に行ってくれる場合があります。
供養をしたいけど、近くに神社やお寺がない方は、遺品整理業者にお願いしてみるのも有効な手段です。
不用品回収業者を依頼する
すでに遺品整理が済んで、不用品の処分だけが残っているという方は、不用品回収業者がおすすめです。
お金はかかってしまいますが、即日で依頼ができて、あっという間に不用品をすべて回収してくれます。
家の中のものを全て回収してほしいなら、そのように依頼するだけで大型の家具や家電までまとめて持って行ってくれます。
とにかく楽して処分だけをしたいなら、不用品回収業者に依頼してみましょう。
まとめ
遺品整理ででた不要な遺品は、神社やお寺でお焚き上げ供養をするのが一般的です。
ですが、必ずしも供養しなければいけないわけではありません。
供養が不要だと感じるのであれば、自治体のルールに従って通常通り捨てても問題はありません。
周りを気にせずに、自分に合った方法で遺品整理を進めてください。
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この記事の監修者:谷澤 直樹
株式会社FIX 代表取締役
▶資格
・特殊清掃技能士歴10年以上
▶経歴
・特殊清掃案件にこれまで1,000件以上携わった特殊清掃のプロ。
▶メディア出演
・「不動産投資の楽待 (らくまち)」YouTube
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