【施工事例】特殊清掃 神奈川県 川崎市

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目次

本件概要

  • 場所     川崎市
  • 施工時期   8月
  • 死後経過期間 1ヶ月
  • 間取り    3DK
  • 作業期間   14日間(遺品整理+特殊清掃、臭気確認期間含む)
  • 作業人工   10人工
  • 費用     40万円

【主な作業内容】

除菌剤の噴霧(安全確保)/害虫駆除/体液汚染家具解体撤去/遺品整理

フロア上の体液硬化処理除去/畳撤去/床下地撤去/フローリング撤去/クロス撤去

一部建具解体撤去/躯体染み抜き処理/部屋内除菌クリーニング/エアコン撤去

プラズマオゾン脱臭/消臭剤噴霧(バイオ、銀イオン)

発生箇所の確認と初見

死後約1ヶ月経過の室内死現場となります。

猛暑が続くこの時期において、腐敗の進行はかなり早かったものと推測されます。

臭気はかなり強めです。大量のハエ・害虫の発生もあります。外部に臭気が漏れているため、これがご遺体発見につながったと思われます。

ご遺体はリビングに置かれているマットレスの上でかなりの量の体液が吸い込まれている状態であり、時間の進行とともに床へ浸透し体液跡が広がっております。

発生箇所のすぐ隣には和室があり害虫の死骸溜まりと臭気の付着のため再利用は不可と判断し撤去、床下の状況はフローリングの解体は必須として下地以下の状況は作業を進めていき施工を組み立てていく計画となります。

洋室2部屋は絨毯を標準施工してありますが、このような現場の場合、撤去しない限りは臭いが取れないことが多いです。

荷物が溢れているお部屋にはなりますが、遺品整理を進めながら動線を確保し汚染箇所を除去していきます。

一次除菌と安全確保

消毒剤(加速化過酸化水素)を浸透させた布を出入り口に設置し、出入りの際の靴底の除菌を徹底します。

同じく加速化過酸化水素を噴霧器にてマイクロ粒子化し、お部屋全体に散布することで除菌を行います。

こちらの工程は腐敗液による二次感染リスクを無くす為の工程となります。


腐敗液の付着した箇所においては、化過酸化水素を散布後に凝固剤処理にて後述の除去の準備を行います。

腐敗液の除去と汚染箇所の撤去

除菌剤と硬化剤を使用し、表面付着した腐敗液をヘラで削ぎ落します。

汚染が激しい家具、今回はマットレスになりますが、このままでは後の処分が不可となりますので、その場で可能な限り解体し、分別。黒色ラップで包装し搬出します。

このラッピングは外部への臭気や視覚的な配慮となります。

発生箇所周辺の汚染物をまずは撤去し、床を一旦養生します。このあと遺品整理を行い、足元から汚染を広げないように動線を確保します。

遺品整理と汚染箇所の解体続き

汚染箇所周辺に荷物がある場合、または出入口周辺に荷物が溢れている場合などは、遺品整理・動線確保(遺品整理)・汚染箇所除去・建具解体などを都度状況を見て、優先順位を決め、それらを並行して同時進行で作業を進めていきます。

全面的な床解体が必要となる場合、必然的に床汚染の除去は最後の工程となります。

遺品整理に関しては、作業前の指示により居室にあるものはすべて廃棄するとのことでしたが、そのような状況においても我々の役目としましては貴重品やご遺族に一度確認してもらいたいものなどは捜索し、作業が完了するまでは保管しておきます。

その種別としましては、下記に表としてまとめましたので、ご参考までにご覧ください。

必ずご確認いただくもの貴重品・現金・遺言書・権利書
・登記簿謄本・年金手帳
・カード・印鑑・通帳
・アクセサリー・株券・金券等
・賃貸住宅契約書・不動産売買契約書等
思い出の品・写真・日記帳・通知表・卒業証書
・賞状・メモ書き等
ご希望を伺います供養する品・仏壇・神棚・お人形
・故人様が愛用していたもの等
リユース・リサイクルする品・家具・食器・衣類
・未使用の日用品等
処分する物・食品、不衛生な物・汚れが著しく利用が不可能な物 等

室内のお荷物を選別し、貴重品をはじめとしたご遺品をご遺族様にお返しします。

処分する品物の中でも、しっかり供養してほしい、遺品をこのまま捨てるのは惜しみないというお客様が気になるものも供養して心の負担を軽減できますように合同供養の手配をいたします。

オゾン脱臭と消臭剤散布

オゾン発生器を設置し3時間以上のオゾン放出を行います。(設置環境及び広さにより時間を調整します)

一旦停止→換気、室内確認を繰り返し、最大連続10時間稼働させオゾンショックトリートメントを実施します。


※補足解説 オゾンが有機物質と接触し、化学反応によって菌や臭い成分を分解します。
時間の経過を見ながら、室内に上手くオゾンが行き渡るように、設置場所を変え、管理を行う。(防毒マスク必須)


オゾン停止後、室内の換気を十分に行い養生の撤去。※本工程は合計5日間に渡り行っております。

最後に噴霧器を用いて消臭剤をお部屋の全体に散布します。

まとめ

本作業事例のご紹介は以上となります。

記事作成上、作業内容はおおむね説明の通りではありますが、一部工程を割愛してご紹介しております。

特殊清掃・遺品整理への対応は、我々トータルクリーンアップにお任せください。

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この記事の監修者:谷澤 直樹

株式会社FIX 代表取締役
▶資格
・特殊清掃技能士歴10年以上
▶経歴
・特殊清掃案件にこれまで1,000件以上携わった特殊清掃のプロ。
▶メディア出演
・「不動産投資の楽待 (らくまち)」YouTube

会社名株式会社FIX
事業所名トータルクリーンアップ
代表者谷澤直樹
住所〒226-0024 神奈川県横浜市緑区西八朔220番
電話番号045-271-1545
メールアドレスtanizawa-cleanmeister@e-mail.jp
URLhttps://total-clean-up.com
古物商許可番号神奈川県公安委員会(令和5年8月4日移動) 第543861902100号