【施工事例】特殊清掃 神奈川県 大和市

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目次

本件概要

  • 場所     神奈川県 大和市
  • 施工時期   10月
  • 死後経過期間 1ヶ月
  • 間取り    2LDK
  • 作業期間   14日間(遺品整理+特殊清掃、臭気確認期間含む)
  • 作業人工   10人工
  • 費用     35万円

【主な作業内容】

除菌剤の噴霧(安全確保)/害虫駆除/体液汚染建具解体撤去/遺品整理

畳撤去/フローリング解体撤去/床下地一部解体/クロス撤去/汚染家具解体撤去

部屋内除菌クリーニング/プラズマオゾン脱臭/消臭剤噴霧(バイオ、銀イオン)

発生箇所の確認と初見

死後経過約1ヶ月も満たない室内死現場となります。施工時期は10月ですが、昼間と夜間の寒暖差が表れだす季節でも人間の体は数日足らずで腐敗が進み、特殊清掃が必要な状況へと変わります。

多少の荷物が散見される室内奥では、寝室となっていた場所で、飼われていたペットの遺体がそのままでありましたので、供養の手配も行います。

今回の現場では、汚染箇所となる場所が多々あり、玄関周辺をはじめ、ペットのご遺体のあるリビング、和室、ダイニングと除染が必要な場所は多いです。

臭気は強めです。大量のハエ・害虫の発生もあり、外部に臭気が漏れているため早急に作業を行う必要があります。

臭気の除去及び汚染状態を無くす為には、和室の畳を撤去し、フローリングと床下地の解体は必須と見られ、玄関は特に床下への汚染がどれほどなのかにより、作業を進めてみて工程を追加していく計画となります。

体液または汚染物を蓄えた害虫の移動が見られる場合、菌や臭いの元が拡散されていますので、各水回り、全エリアの窓サッシ、建具木部にいたる構造物の清掃・除菌・消毒を行います。

まずは、玄関周辺の腐敗液を取り除き、比較的少量の荷物があるお部屋ですが、遺品整理を進めながら動線を確保し汚染箇所を除去していきます。

一次除菌と安全確保

消毒剤(加速化過酸化水素)を浸透させた布を出入り口に設置し、出入りの際の靴底の除菌を徹底します。

同じく加速化過酸化水素を噴霧器にてマイクロ粒子化し、お部屋全体に散布することで除菌を行います。

こちらの工程は腐敗液による二次感染リスクを無くす為の工程となります。


腐敗液の付着した箇所においては、化過酸化水素を散布後に凝固剤処理にて後述の除去の準備を行います。

腐敗液の除去と汚染箇所の撤去

除菌剤と硬化剤を使用し、表面付着した腐敗液をヘラで削ぎ落します。

汚染が激しい家具または汚染が激しい寝具など、場合によってはその場で可能な限り解体し分別。黒色ラップで包装し搬出します。

このラッピングは外部への臭気や視覚的な配慮となります。

解体を進める前に、足場を確保するため床を養生し動線を確保します。

遺品整理における移動により、足元から汚染を拡大させないようにするための準備となります。

遺品整理と汚染箇所の解体続き

汚染箇所周辺に荷物がある場合、または出入口周辺に荷物が溢れている場合などは、遺品整理・動線確保(遺品整理)・汚染箇所除去・建具解体などを都度状況を見て、優先順位を決め、それらを並行して同時進行で作業を進めていきます。

全面的な床解体が必要となる場合、必然的に床汚染の除去は最後の工程となります。

遺品整理に関しては、作業前の指示により居室にあるものはすべて廃棄するとのことでしたが、そのような状況においても我々の役目としましては貴重品やご遺族に一度確認してもらいたいものなどは捜索し、作業が完了するまでは保管しておきます。

その種別としましては、下記に表としてまとめましたので、ご参考までにご覧ください。

必ずご確認いただくもの貴重品・現金・遺言書・権利書
・登記簿謄本・年金手帳
・カード・印鑑・通帳
・アクセサリー・株券・金券等
・賃貸住宅契約書・不動産売買契約書等
思い出の品・写真・日記帳・通知表・卒業証書
・賞状・メモ書き等
ご希望を伺います供養する品・仏壇・神棚・お人形
・故人様が愛用していたもの等
リユース・リサイクルする品・家具・食器・衣類
・未使用の日用品等
処分する物・食品、不衛生な物・汚れが著しく利用が不可能な物 等

室内のお荷物を選別し、貴重品をはじめとしたご遺品をご遺族様にお返しします。

処分する品物の中でも、しっかり供養してほしい、遺品をこのまま捨てるのは惜しみないというお客様が気になるものも供養して心の負担を軽減できますように合同供養の手配をいたします。

遺品整理を完了させた後は、床の解体とクロス撤去を開始します。

躯体部分は染み抜きを行い、臭気を取り除きます。

オゾン脱臭と消臭剤散布

オゾン発生器を設置し3時間以上のオゾン放出を行います。(設置環境及び広さにより時間を調整します)

一旦停止→換気、室内確認を繰り返し、最大連続10時間稼働させオゾンショックトリートメントを実施します。


※補足解説 オゾンが有機物質と接触し、化学反応によって菌や臭い成分を分解します。
時間の経過を見ながら、室内に上手くオゾンが行き渡るように、設置場所を変え、管理を行う。(防毒マスク必須)


オゾン停止後、室内の換気を十分に行い養生の撤去。※本工程は合計3日間に渡り行っております。

最後に噴霧器を用いて消臭剤をお部屋の全体に散布します。

まとめ

本作業事例のご紹介は以上となります。

記事作成上、作業内容はおおむね説明の通りではありますが、一部工程を割愛してご紹介しております。

特殊清掃・遺品整理への対応は、我々トータルクリーンアップにお任せください。

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この記事の監修者:谷澤 直樹

株式会社FIX 代表取締役
▶資格
・特殊清掃技能士歴10年以上
▶経歴
・特殊清掃案件にこれまで1,000件以上携わった特殊清掃のプロ。
▶メディア出演
・「不動産投資の楽待 (らくまち)」YouTube

会社名株式会社FIX
事業所名トータルクリーンアップ
代表者谷澤直樹
住所〒226-0024 神奈川県横浜市緑区西八朔220番
電話番号045-271-1545
メールアドレスtanizawa-cleanmeister@e-mail.jp
URLhttps://total-clean-up.com
古物商許可番号神奈川県公安委員会(令和5年8月4日移動) 第543861902100号