【施工事例】特殊清掃 神奈川県 横浜市
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目次
本件概要
- 場所 神奈川県 横浜市
- 施工時期 8月
- 死後経過期間 3ヶ月
- 間取り 1LDK
- 作業期間 7日間(特殊清掃、臭気確認期間含む)
- 作業人工 8人工
- 費用 15万円
【主な作業内容】
除菌剤の噴霧(安全確保)/害虫駆除/汚染物撤去/腐敗液硬化除去
フローリング撤去/クロス撤去/一部建具解体撤去/部屋内除菌クリーニング/エアコン撤去
オゾンショックトリートメント/消臭剤噴霧(バイオ、銀イオン)
発生箇所の確認と初見
この死後約3ヶ月経過していたという室内死現場では、猛暑が続く密閉された部屋でご遺体の腐敗を早めたことが分かります。
ご遺体から流れ出る腐敗液は布団を介して床クッションフロアにダメージを与えていますので、剥がして下地となるべニアの状態を確認する必要があります。
臭気は1LDKの部屋全体に充満しており、クロスや建具に臭いが吸着しております。
発生箇所(ご遺体があった場所)周辺にはウジが大量に出現しており、主に窓際などにハエの死骸や未だに飛び交う個体が室内に大量発生しています。
この腐敗液を糧として飛び交うハエが、部屋全体を汚染たらしめる原因となりますので、装備を整え全て駆除して部屋内を除菌洗浄していく流れとなります。
臭気の除去及び汚染状態を無くす為には、すべての壁紙を剥がし、汚染されているクッションフロアを撤去し、除菌クリーニングを行うという計画となります。
一次除菌と安全確保
消毒剤(加速化過酸化水素)を浸透させた布を出入り口に設置し、出入りの際の靴底の除菌を徹底します。
同じく加速化過酸化水素を噴霧器にてマイクロ粒子化し、お部屋全体に散布することで除菌を行います。
こちらの工程は腐敗液による二次感染リスクを無くす為の工程となります。
腐敗液の付着した箇所においては、化過酸化水素を散布後に凝固剤処理にて後述の除去の準備を行います。
腐敗液の除去と汚染箇所の撤去
除菌剤と硬化剤を使用し、表面付着した腐敗液をヘラで削ぎ落します。
汚染が激しい家具または汚染が激しい寝具など、場合によってはその場で可能な限り解体し分別します。
腐敗液の表面処理が終わった後、クッションフロアを剥がし下地の状態を確認します。
クッションフロアが汚染される場合、主に生地が負けて浸透する場合と張り合わせる際の切れ目から流れ落ちて下地を侵食する場合がありますが、この現場のケースでは、稀な1枚で床を全て張る施工がされており、かつ、厚みのあるクッションフロアにより下地のダメージはほぼ見受けられない状態です。
ただし、強烈な臭気が床に染み込んでいる場合は解体を実行することはあります。
除菌洗浄とオゾン脱臭、消臭剤散布
床の処理、クロスを剥がした後は、部屋内を全て除菌剤を使用してクリーニングを行います。
その後、オゾン発生器を設置し3時間以上のオゾン放出を行います。(設置環境及び広さにより時間を調整します)
一旦停止→換気、室内確認を繰り返し、最大連続10時間稼働させオゾンショックトリートメントを実施します。
※補足解説 オゾンが有機物質と接触し、化学反応によって菌や臭い成分を分解します。
時間の経過を見ながら、室内に上手くオゾンが行き渡るように、設置場所を変え、管理を行う。(防毒マスク必須)
オゾン停止後、室内の換気を十分に行い養生の撤去。※本工程は合計3日間に渡り行っております。
最後に噴霧器を用いて消臭剤をお部屋の全体に散布します。
まとめ
本作業事例のご紹介は以上となります。
記事作成上、作業内容はおおむね説明の通りではありますが、一部工程を割愛してご紹介しております。
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この記事の監修者:谷澤 直樹
株式会社FIX 代表取締役
▶資格
・特殊清掃技能士歴10年以上
▶経歴
・特殊清掃案件にこれまで1,000件以上携わった特殊清掃のプロ。
▶メディア出演
・「不動産投資の楽待 (らくまち)」YouTube
会社名 | 株式会社FIX |
事業所名 | トータルクリーンアップ |
代表者 | 谷澤直樹 |
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電話番号 | 045-271-1545 |
メールアドレス | tanizawa-cleanmeister@e-mail.jp |
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古物商許可番号 | 神奈川県公安委員会(令和5年8月4日移動) 第543861902100号 |