浴室で孤独死した現場を発見した場合の対処方法を解説

もしも、浴室で孤独死をされている方発見した場合、どのような対応をすれば良いのかをまとめました。

目次

• 発見時の対処方法と手順
• 浴室での孤独死現場の注意点と危険性
• まとめ

発見時の対処方法と手順

一覧

1. 警察に連絡
2. 警察からの入室許可を待つ
3. 特殊清掃業者に連絡
4. 特殊清掃業者の清掃作業

警察に連絡する

まず、お風呂場でご遺体を発見された場合には、早急に連絡してください。

連絡する理由は、ご遺体の引き上げを行うとともに死亡の原因を特定するためです。

検死を行い、なぜ亡くなったのか、その原因を特定する必要があります。

したがって、お部屋に入って何かをする前にまず警察へ連絡をしてください。

警察の入室許可を待つ

基本的には警察による現場検証が終了しないと入室許可が出ません。

そのため、その期間は遺品に触れることができません。

特殊清掃業者に連絡する

警察からの入室許可が出た後は、特殊清掃業者へ連絡して状況を説明して下さい。

入室許可が出る前の間に事前に連絡をしておくのも良いです。

業者と入室後は見積もりを取り、その後の清掃にすぐに動けるように準備をします。

特殊清掃業者の作業

警察の入室許可が取れ、特殊清掃業者の見積もりで流れを確認したら、いよいよ特殊清掃作業となります。

孤独死・突然死の現場となってしまった浴室及びお部屋全体の清掃と除菌消臭を行い、原状回復を進めます。

浴室での孤独死現場の注意点と危険性

特殊清掃の現場の中でも特に悲惨と言われるのが浴室での孤独死です。傾向としてお部屋で亡くなる場合と異なり、発見までの日数にもよりますが状態が酷くなることが多いです。

そのような浴槽の特殊清掃時の状況と注意点、危険性は以下の一覧となります。

• 浴槽には皮膚や髪の毛、血液などが浮いている
• 風呂の水は抜かずに、特清掃業者に任せること

浴槽に溜まった水に浮く皮膚や脂

お風呂で孤独死をされた場合、浴槽には皮膚、脂、髪の毛、骨、体液、血液など、あるいはその中のどれかが浮いていたり沈んでいたりします。

発見されるまでに時間がかかると、お風呂の水は赤黒くなっていき、見た目でもそうですが、異臭でその場に居続けることは難しいでしょう。

業者界隈でもお風呂場で亡くなった時の方が、臭気の強さは高いと言われます。ほとんどの場合には、この臭気によって通報され発見されることが多いです。

浴槽に溜まった水を流してはいけない

お風呂場で且つ浴槽でご遺体が発見された場合は大抵、水が張っていることが多いですが、ここで注意点があります。

まず、ただでさえ非日常が起きている状況ですので、気が動転してしまっていると思います。そして、気の迷いでつい浴槽の水を流してしまうこともあるかもしれませんが、これが大変危険な行為となります。

浴槽には、ご遺体から出た血液などが浮いていますが、これをそのまま流してしまうと排水管の詰まりの原因となります。

また、排水管が詰まるだけではなく、集合住宅の場合には他のお部屋にまで臭気が漂ってきてしまう可能性があります。

さらに、排水管が詰まってしまうと、それを掻き出す作業が必要となりますが、最悪の場合、かなりの大掛かりな工事が必要となる場合があります。

したがって、基本的には湯舟に張った水はそのままにしておくことが大切です。

特殊清掃業者であれば、適切な方法で水を処理し作業を行います。

感染症の危険性

お風呂で孤独死をされた場合には、通常の場合と比較しても多くの病原菌が発生します。湿度の高い場所なので、それも肯けます。

したがって、むやみやたらに何かをしようとすると感染症にかかってしまう恐れがあります。

また、これらの廃棄物に関しても通常のゴミとして廃棄することはできません。もし捨ててしまうと二次被害、三次被害が出る可能性があるため絶対に行ってはいけません。

我々、特殊清掃のプロであっても、お風呂場での作業は困難となりますので防毒マスクに防護服は必ず着用します。

そのうえ、除菌・脱臭作業を行っていきますので、素人が市販で売っているようなマスクなどで作業を行えば、感染症に罹る可能性が大いにあり、とても危険なので絶対におやめください。

まとめ

• お風呂場での孤独死を発見した場合には、まずは警察に連絡してから特殊清掃業者に連絡する
• お風呂場での孤独死では、浴槽に皮膚・脂・髪の毛・血液・体液・骨が浮かんでいる
• 浴槽の水をそのまま流すと排水管が詰まり、異臭問題に発展する可能性がある
• 素人がお風呂場の特殊清掃を行うと、感染症の危険性や原状回復ができなくなるという問題が発生する

万が一、同じような場面に遭遇した際には、焦らずに適切な対処方法を取ってください。

何かわからないことがありましたら、お気軽にご相談ください。

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